花粉症のメカニズム

花粉症メカニズムって、どうなっているのでしょう?

花粉がからだの中に入り込むと、花粉からアレルゲン

(アレルギーをおこす原因物質の抗原)が溶け出します。

身体は、これに反応してIgE抗体をつくります。

この抗体は、肥満細胞と結合して侵入してくる花粉を

捕まえながら増加していきます。IgE抗体が一定量を

超えると、肥満細胞が刺激され、抗原を外へ追い出すために

ヒスタミンやロイコトリエンなどの科学物質が放出されます。

このときの刺激で、クシャミや鼻水といった花粉症特有の

症状が出てくるわけです。花粉が目にはいったりすると、

涙が出たりかゆくなったりという症状が出ます。鼻づまりが

おこるのは、抗原が含まれた空気を体内に入れないように

するために、鼻の粘膜が腫れることが原因になっています。

花粉症は、風邪との区別がちょっとむずかしいかも

しれませんが、同じくしゃみや鼻水でも症状が微妙に異なる

ので、次のことをチェックしてみるといいでしょう。

◇ 高熱がある

◇ 食欲がない

◇ 目にかゆみがない

◇ 鼻水に粘り気がある

これらのことが当てはまる場合は、風邪の可能性が

強いといえそうです。ただ、花粉症でも微熱がでる

人もいたり、目に反応が全くでない人もいたりする

ので、判断が難しいところかもしれません。

花粉症はいちど発症すると、完全に治すことは難しいかも

しれませんが、症状を軽くすることはできますので、

予防はもちろん、免疫力を強化したり、体質を改善したり

するなどして、花粉症をうまくコントロールしていきましょう。